現代アートの寄付による基金が誕生しました!!

タグチ現代芸術基金

このタグチ現代芸術基金は、主に寄付された美術品を誰かに助成するというものではなく、現代アートコレクションを日本全国の美術館や学校などに貸し出し、子どもからお年寄りまで、一人でも多くの方に最先端の現代アートに触れていただこうという基金です。

【展示風景】現代美術の最前線ータグチ・アートコレクションより [下関市立美術館] 2020年8月29日~10月11日

現代美術の最前線―タグチ・アートコレクションより

では、そもそもタグチ・アートコレクションとはいったいどういうものでしょうか?

「現在進行形」の現代アートコレクション

タグチ・アートコレクションは、株式会社ミスミ(現ミスミグループ本社)創業者の田口弘氏によるコレクションで、国内外の現代アート作品およそ550点(2020年10月現在)からなります。長女美和様が収集活動を引き継いだ現在も少しずつ拡張しています。所蔵作家は日本をはじめ欧米・南米・アジア・アフリカ等世界各国にわたり、立体・写真・映像など形態・素材も幅広く収集しています。

公開を前提とした収集

1980年代末、街角にかかっていたキース・へリングの版画を見て「何だこれは!」と驚いた田口弘氏の収集の契機は「会社にかけて皆に見てもらいたい」「そのイノベーションの感覚を感じ取ってもらいたい」というものでした。そのため当初から、作品の購入は公開することが前提となっていました。「作品は人に見てもらってこそ意味がある」こうした思いから、個人コレクションでありながら人々に見てもらうための作品収集を続けてきました。ミュージアムピースと呼ばれる大規模な作品が多く含まれるのはこのためです。

現代アートの鑑賞機会の提供をミッションに

コレクションがある程度形成されると、公開するために私設美術館などが作られることが一般的です。しかし、当コレクションは特定の展示会場をあえて所有せず、各地の美術館等からの要請に応え、全国で展覧会を行ってまいりました。それは、できるだけ見に来て下さる皆様の近いところに作品をお届けしたいと考えているからです。特に首都圏以外の現代アートを見る機会が少ない地域に、世界で注目を浴びる同時代のアーティストの作品を見る機会を提供するために、積極的に展示を行ってきました。とりわけ子ども達には、当コレクションの培ったネットワークとノウハウにより厳選して収集した質の高い作品を見てもらうことで、現代アートの素晴らしさを体感し親しむきっかけとなることを願ってまいりました。

より公益性を高めて ――タグチ現代芸術基金の設立

このような公益的な活動をより積極的に行いたいという思いと、コレクションのこれからの在り方について考えた結果、2020年8月、公益財団法人公益推進協会の中に「タグチ現代芸術基金」を設立しました。当コレクションの作品を基金の所蔵品とし、永続的かつ積極的な公益活動のために作品収集と展示を行っていく体制を整えました。
今後も「開かれた」「みんなの」コレクションとして、現代アートに親しむ機会の創出により一層邁進していきたいと考えています。

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