2019年11月に92歳でお亡くなりになった、女流クラシックギタリストの草分けである、渡辺綾子さんの遺産を活用した「2022年度 音楽コンクール(第2回 イブラ・グランド・アワード・ジャパン)」がオペラシティで開催されました。
このコンクールは、年齢制限がなく、楽器ごとでもないという、大変珍しい音楽コンクールで、実行委員長はデヴィ夫人が務め、日本全国から多数の応募がありました。
そして審査員には、 オブザーバーとしてピア二ストのフジコ・ヘミングさん、ファイナル グランプリの特別招聘審査員として、ヴァイオリニストの川井郁子さん、オペラ歌手の秋川雅史さん、ピア二ストの熊本マリさんら、各界のスペシャリストが勢ぞろいし、まさに日本一に相応しいコンクールとなりました。
審査は、選曲や表現力、人間性、訴える心、立ち振舞いなどを考慮して行われ、7月17日のグランプリには、各部門合計12名が選抜されて演奏を披露し、その精鋭たちの中から、声楽部門の杉尾真吾さんが優勝を見事勝ち取り、賞金100万円ほか副賞多数を受け取られました。
また、渡辺綾子さんの名前を付けた、「AYAKO WATANABE PRIZE」には、ギター部門の岩松知宏さんが選ばれ、こちらも賞金100万円を受け取られました。
岩松さんには、渡辺綾子さんのような素晴らしいクラシックギタリストとして、日本人のみならず、世界中の人々を魅了するような活躍を祈念しております。
その他、準グランプリには、宮崎航大さん(ファゴット)、マチュアー賞には、柴田智子さん(声楽)、中野万里子さん(ピアノ)、特別賞には、井上ルーク アーサー 龍太郎さん(ピアノ)、真田大勢さん(ヴァイオリン)、髙橋七海さん(ピアノ)、フューチャー賞には、渡邉伶音(チェロ)さんが選出されています。皆様のご活躍を心より祈念しております。