2019年11月にお亡くなりになった、クラシックギタリストの草分けである、故渡辺綾子さんの遺産で「2021年度 音楽コンクール(第1回 イブラ・グランド・アワード)」が紀尾井ホールで開催されました。
このコンクールは、年齢制限がなく、楽器ごとでもないという、大変珍しい音楽コンクールで、実行委員長はデヴィ夫人が務め、日本全国から503名の応募がありました。
そして審査員には、 オブザーバーとしてピア二ストのフジコ・ヘミングさん、ファイナル グランプリの特別招聘審査員として、ヴァイオリニストの佐藤陽子さん、川井郁子さん、オペラ歌手の中丸三千繪さん、秋川雅史さん、ピア二ストの熊本マリさん、ギタリストのアントニオ古賀さんら、各界のスペシャリストが勢ぞろいし、まさに日本一に相応しいコンクールとなりました。
審査は、選曲や表現力、人間性、訴える心、立ち振舞いなどを考慮して行われ、9月2日のグランプリには、各部門合計11名が選抜されて演奏を披露し、その精鋭たちの中から、ヴァイオリン部門の新井貴盛さんが優勝を見事勝ち取り、賞金100万円ほか副賞多数を受け取られました。
また、渡辺綾子さんの名前を付けた、「AYAKO WATANABE PRIZE」には、ギター部門の宮川春菜さんが選ばれ、こちらも賞金100万円を受け取られました。
宮川さんには、渡辺綾子さんのような素晴らしいクラシックギタリストとして、日本人のみならず、世界中の人々を魅了するような活躍を祈念しております。